古代エジプトのカルトナージュ鑑賞へ
- 4 日前
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あべのハルカス美術館で3月20日から開催されているブルックリン博物館所蔵特別展「古代エジプト」展へ行ってきました。
今回の目的は「カルトナージュ」の鑑賞です。そろそろ落ち着いた頃かと思ったのですが、平日なのに多くの人でにぎわっていました。

ブルックリン博物館とは?
アメリカのニューヨークにある「ブルックリン博物館」は、1895年に開館し、ニューヨークではメトロポリタン美術館に次ぐ大きな美術博物館です。モネやドガの印象派や浮世絵コレクションなどの絵画だけでなく、古代エジプト美術コレクションが最大の見どころとして世界的に注目されているそうです。
今回のあべのハルカス美術館の展示では、ブルックリン博物館所属の彫刻、棺、宝飾品のほか人間や猫のミイラなど約150点を目にすることができます。
古代エジプトにおける「カルトナージュ」とは?
さて、今回の目的であるカルトナージュは、いつもの布箱のことではありません。エジプト学の学術用語として存在するカルトナージュは「亜麻布やパピルスを漆喰で固めて何層にも重ねた素材で、ミイラを収めるもの」を指すのだそうです。
さらにAIに調べてもらったところ、19世紀にイギリスのミイラ研究家がミイラケースを説明する際に、その組成がフランスの厚紙(カルトン)のようだとしたことから広まって用語として定着したとのこと。厚紙をベースとする、というルーツは同じではあるけれど、私たちになじみのある「カルトナージュ」とは別物と考える方がよさそうです。
神官ホル(ホルス)のカルトナージュとミイラ
こちらは告知のメインビジュアルにもなっている展示です。
側面まで鮮やかに描かれているカルトナージュに目が行きますが、「カルトナージュとミイラ」というタイトルからもわかるように、中にはミイラが入っているということ! 気候や保存技術もあるのでしょうが、こんなにも美しく褪せずに朽ちずに残っていることに驚きを感じます。


美しく装飾を施すという点では現代のカルトナージュと同じですが、描かれた紙や布を貼るのではなくて、成型してから彩色を施すのだろうから、カルトナージュ絵師という職業が存在したのだろうか? などと考えていると、少し先に「カルトナージュ棺のアップリケ」という展示が! 調べてみると、やはり壁画やカルトナージュに絵を施す職人集団が存在し、カルトナージュには主としては直に絵を描き入れ、部分的に後からパーツを張り付ける技法が取り入れられることがあったそうです。

ネコのミイラも展示
何が展示してあるか事前リサーチせずに行ったのですが、興味深かったのは「ネコの棺とミイラ」。向かって右の大きな方が棺かと思っていたら、どちらも展示名は「ネコの棺とミイラ」。それでCTスキャンされているのですね。

以前はピラミッドといえば考古学者の吉村作治先生がでていらっしゃた記憶がありますが、今は河江肖剰先生に世代交代しているのだなあと、時の流れも感じたエジプト展。このあと同じ建物内にある近鉄百貨店の北欧生地ルネ・デュ―さん、近くのキューズモールのABCクラフトさんを訪れ、2つのカルトナージュを楽しんだ一日でした。




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