大阪市立美術館で開催されている「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。
今回の目玉はフェルメールの初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」。所蔵はドイツのドレスデン国立古典絵画館です。この絵はオリジナルの絵に塗りつぶされた部分があることは知られていましたが、それが作者本人でない人の手によることが近年判明、当初の姿に修復されたのだそう。ちょっとしたミステリーが科学的な力で解明された点が興味深いですね。修復前の複製画と修復された絵が、同じ部屋に展示されおり、見比べられるようになっています。
フェルメールだけでなく、17世紀オランダを代表する画家の作品が展示されているのですが、私が気になったのは、オランダの静物画というテーマの部屋で目にしたワルラン・ヴァイヤンの「手紙、ペンナイフ、羽ペンを留めた赤いリボンの状さし」という絵。
なんだか見たことありませんか? リボンを鋲で刺し、間に手紙を挟む。これってカルトナージュの定番「ペルメル」の原型ですよね、きっと。オランダとフランス、お国は違えど同じヨーロッパ、ペルメルは生活の中で使われていたものなのでしょう。
ペルメルってどうやって使うのか、生徒さんに聞かれることがよくありますが、その使い方がよくわかる絵です。
ちなみに以前生徒さんがつくられたペルメル。コーナー部分はアレンジパターンとなっていますが、カリキュラム初級でおつくりいただけることになっています。
天王寺を訪れたら、あべのキューズモールの「ABCクラフト」でティルダを、あべのハルカス近鉄本店の「ルネデュー」で北欧生地をチェックするのが私の定番です。きっとペルメルに会う生地も見つかると思います。こちらも美術館帰りに寄ってみてくださいね。
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